急性副鼻腔炎
急性副鼻腔炎は、風邪の後になることが多い病気
「副鼻腔」とは、顔の中にある空洞の部分です。副鼻腔は鼻とつながっていて、健康な状態だと空気が入っています。副鼻腔に膿がたまるのが副鼻腔炎です。
最初は「鼻かぜ」ではじまり、悪化して副鼻腔にまで炎症がひろがることで副鼻腔炎となります。小児は鼻の中と副鼻腔をつなぐ仕切りが未発達であり、大人よりも急性鼻炎から急性副鼻腔炎になりやすい傾向があります。
急性副鼻腔炎の症状
鼻水、鼻詰まり以外に頭痛、おでこやほほの痛み、においが感じにくくなる、などの症状が出る場合もあります。
●頬のあたり、目の間、目の奥にも痛みを感じる
●頭痛と同時に鼻水、鼻づまりが起きる
●下を向くと頭痛がひどくなる
などは、副鼻腔炎に特徴的な症状です。できるだけ早く耳鼻科で診察、治療を受けましょう。
急性副鼻腔炎の診断
症状をお聞きし、画像診断(レントゲン、CT)や内視鏡検査(ファイバースコープ)で炎症の場所や範囲、進行度合いを確認します。
病変の部位、程度、骨構造を的確に診断するにはCTスキャンが最適です。当院では、副鼻腔炎と疑わしい場合は、CTを撮影して確かめることも可能です。
急性副鼻腔炎の治療
●鼻水や膿の吸引
鼻と副鼻腔に溜まった鼻水を専用の器具で吸引し、きれいにします。
●ネブライザー療法
ネブライザーという専用の吸入器で、鼻の炎症を抑える薬を霧状にして直接炎症部分に当てる治療方法です。
●内服薬の処方
1週間前後の抗生物質や炎症を抑えるお薬を服用してもらいます。
原因がウイルスでなく細菌と考えられ、重症である場合に抗生剤を処方します。